
こんにちは、たいぺいです。
今回は、怒りと心臓病(心血管疾患)・脳血管疾患についてお話ししたいと思います。
あなたの周りに、すぐに怒りを爆発させる人いませんか?
あなた自信、些細なことで怒ってしまっていませんか?
突発的に強い怒りを感じやすい方は、心臓病・脳血管疾患を引き起こす可能性が高いということが判明しました。
- なぜ怒りを感じると心臓病・脳血管疾患を引き起こす可能性が高まるのか
- 怒りのコントロールの方法
こちらの2点を紹介していきます。
怒りと心機能

突発的に怒りを感じたとき心臓ではどのような反応が起こっているのでしょうか。
怒りを感じると交感神経が優位に働きます。
交感神経は狩りや戦い、危機からの脱出など生命に直結する事態に働くことが多いです
つまり身体が【戦闘モード】になるわけです。
交感神経優位になると以下のような症状がでます。
- 頻脈・動悸・不整脈
- 息切れ
- 発汗
- 筋肉の緊張等
この状態は身体に強い負担がかかってしまいます。
強い怒りが動悸や不整脈、筋肉の緊張などに繋がり心臓の働きを急激に強めて心臓発作が起こっているような状態になるのです。
怒りと心臓病・脳血管疾患の関係
アメリカで怒りと心臓病、脳血管疾患の関係を解析した研究があります。
いくつかの研究間での比較を行って以下のように結論づけられています。
怒りの爆発直後(2時間以内)に心臓病や脳血管疾患のリスクが4.7倍に高まる
また、ハーバード大学のマーレーミッテルマン氏は
「強い怒りが1ヶ月に1回であればリスクはそれほど上昇しないが、病気のリスクがもともと高く、1ヶ月に何度も怒りを爆発させる人は長期間かけて負担が蓄積されリスクが上昇する可能性がある」と述べています。
怒りをコントロールする方法

怒ってしまう原因は以下のようなものになります。
- 自分の理想との相手の行動がずれているとき
- 相手が自分の思い通りに動いてくれないとき
- 自分のことを思うように理解してくれないとき
この3つのどれかに当てはまるかと思います。
職場環境や人間関係などストレス社会と言われている現代では、細かい原因はたくさん有ることでしょう。
怒ってしまった場合どうすれば良いのか
一般的に怒りは6秒で落ち着くと言われています。
突発的に怒りを感じてしまったときは
深呼吸をする
自分の目の前に怒りの原因があれば、その場から離れる
などして6秒落ち着ける環境を自分で作ることをおすすめします。
怒らないような気持ちの準備をしよう
怒ってしまったときの解決法を紹介しましたが、
怒りをコントロールするのに最善な方法は爆発的に怒らないように準備しておくことではないでしょうか。
ということで僕の考え方をお伝えしていきます。
僕の場合は人に期待しすぎないようにしています。
たとえば後輩に仕事を振ったとして
「こことここはミスをしてしまう可能性がある」
「最悪の場合仕事をやってこない可能性がある」
と、常に最悪の場合を想定することが良いかなと思います。
この人なら【~してくれるはず】、それは【~するべきだ】という考え方はしないようにしています。
相手も人間なので、自分の価値観を押しつけることでずれが生じ、怒りが発生してしまうと考えています。
まとめ
怒りは心臓病・脳血管疾患の発生リスクを4.7倍に高める
怒りのコントロール方法
こちらの2つについて書いていきました。
1日数回怒ってしまう。という方は、自分の考え方を見直すきっかけになれば幸いです。
人間、怒ってしまうこと自体は仕方ないことだと思います。
ただ、人を怒ることで、良い方向に進むかどうかは微妙かなと思っています。
僕は仕事で、患者さんに対してリハビリを行っていますが、
指導をするにあたって、怒ることで患者さんが良くなるという本や文献を見たことがありません。
適切な指摘やアドバイスをすることで、上手にフィードバックできると思います。
これは、リハビリに限らず
- 職場での後輩指導
- 部活の指導
- 教育
- 子育て
など、自分が教える立場になった時には気をつけてほしいです。
この記事の事を思い出して自分の身体のためにも、相手のためにも怒りを上手にコントロールするように意識していきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
Elizabeth:Outbursts of anger as a trigger of acute cardiovascular events: a systematic review and meta-analysis.2014
コメント