こんにちは、たいぺいです
最近はやりのグルテンフリーに関してすこし掘り下げたいと思います。
グルテンフリーを行うかどうかは皆さん次第ですが、以下の2点をお伝えしたいと思います。
セアリック病について
グルテンフリーによって糖尿病発症リスクが高まるかもしれないという研究結果
①の記事も読んでみてください!
ジョコビッチ選手によって有名に
テニスで活躍しているノバク・ジョコビッチ選手が実践し、体調が改善したことで話題になったのでは無いでしょうか?
1流アスリートが実践している!と紹介されていることもあります。
ジョコビッチ選手は前記事でもお伝えした【セリアック病】を患っていました。
グルテンフリーに食生活を見直すことで、体調が改善し成績が向上したという有名な話しです。
これは医師による診断があったから実施したこと。
つまり食事をグルテンフリーにする治療を受けて効果がでたということです。
セリアック病とは
セリアック病について簡単に説明します。
セリアック病またはシリアック病(coeliac disease または celiac disease)は、ムギ(小麦・大麦・ライ麦など)に含まれるタンパク質の一種であるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患である。遺伝性疾患であり、グルテン関連障害の一つ。
Wikipediaより
グルテンを消化分解する酵素を持たない為、消化しきれないグルテンの一部が小腸で取り込まれてそこで炎症を起こします。
炎症を起こすと小腸から栄養を吸収することが出来なくなり、栄養失調の状態になるというメカニズムです。
セリアック病の罹患率
欧米での罹患率は1%
日本での頻度は不明である
中澤英之:「セアリック病」『胃と腸』43巻4号より
アメリカで1%。100人に1人の割合ということになります。
病気ではない人が食事をグルテンフリーにするとどうなる?
ジョコビッチ選手のようにセリアック病にかかっていない人がグルテンフリーの食事を行うとどうなるか?という研究結果が出ています。
結論からいうと
グルテンを摂取している人は1日に4g程度しか摂取していない人に比べて
2型糖尿病の発症リスクが13%低かったのです。
研究内容
アメリカのハーバード大学が約20万人を対象に調査を行いました。
対象者のほとんどが1日12g未満のグルテン(全粒粉パン2~3枚)を摂取していました。
そのなかで
- グルテン摂取量の多い上位20%
- 1日に4gしか取らないグループ
2グループを比較した結果です。
解釈
研究者によると
穀物に含まれている栄養素
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維など
これらの栄養素は2型糖尿病の予防に役立つ栄養素であるということが知られています。
グルテン摂取を控えて穀物の摂取量が減ってしまうことで、糖尿病のリスクが高まってしまったということのようです。
まとめ
グルテンフリーは食事療法の一種であり
健康な人に推奨するものではないかと思います。
身体のだるさを感じていたり
この病気であるか心配な方は、自分でグルテンフリーの食生活を始めるのではなく
医者に相談して、適切な検査をして貰う事をおすすめします。
ダイエット目的などで安易に行う物ではないでしょう。
これらのことを踏まえて、本当に自分がグルテンフリーの食事を始めるべきなのか考えてみてほしいと思います。
参考文献
American Heart Association Epidemiology and Prevention – Lifestyle and Cardiometabolic Health (EPI-Lifestyle) 2017 Scientific Sessions
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