運動経験が無くても、何歳でも筋肉はつけられる【筋肥大と筋萎縮】

身体のこと

こんにちは、理学療法士のたいぺいです。

運動経験の有無にかかわらず、何歳になっても筋肉はつけられますよということをお伝えしたいと思います。

 運動経験が無いと筋肉はつかないでしょ?
 もう歳だから筋肉はつけられないよ 

入院している患者さんから、このような声がよく聞かれます。

実際そう思っている方も多いのではないでしょうか?

筋肉は運動経験が無くても、何歳になってもつけられます!

なぜ筋肉はだれでもつけられるか

筋肉のつけかた

筋肉が少なくなる原因

を説明していきたいと思います。

筋肉は誰でもつけられる

イギリスの大学の研究結果です。

  • 運動習慣の無い男性8人(平均年齢73.5歳)
  • 週2回以上の運動習慣を長年続けてきた男性7人(平均年齢68.9歳)

2グループで筋肉の付き方に違いがあるかどうかを調べる研究が行われました。

結果は、筋タンパク質の合成率にほとんど差が見られませんでした。

つまり何歳になっても、運動経験が無くても筋肉はつけられるということです。

筋肉のつけかた(筋肥大)

筋肉が大きくなることを筋肥大といいます。

筋肉の1本1本の繊維が太くなって筋肉は大きくなります。

最大筋力の75%以上の力を8~12回これを3~5セット

行うことで筋肥大は起きます。

筋肉のつけかたはなにも筋トレだけではありません。

運動や重い物を持つなどの作業でも筋肉はついてきます。

普段からなるべく身体を使うようにすることが大切です。

筋肉が少なくなる原因(筋萎縮)

筋肉が少なくなることを筋萎縮といいます。

原因は、主にこれです

筋肉を使わないこと

1~2ヶ月筋肉を使用しないと、筋の大きさは正常の1/2にもなります。

最大筋力は1週間の不使用で10~15%低下します。

1日の安静でも2~3%筋力が低下するのです。

もちろん安静にしていなければならない状況もあるとは思いますが、

動ける状態にあるならば、ただ座っていたり、横になっていることはおすすめ出来ません。

これは何歳の方でも言えることです。

ご自身の生活を思い返して、どのくらい動いていない時間があったか確認してみて下さい。

まとめ

筋肉は運動経験に関係なく、何歳になってもつけられる。

筋肉はとりあえず使わないと弱っていく

ということをお伝えさせて頂きました。

もうどうせ筋肉はつかないと思っている方それは間違っています

1日中家でゴロゴロしたり

家にいるおじいちゃんや、おばあちゃんに動かなくて良いよと言ってしまってはいないでしょうか?

それは要注意です!

その判断が筋肉を少なくする原因になっているかもしれません!

参考文献

中村隆一ら:基礎運動学

James:Comparable Rates of Integrated Myofibrillar Protein Synthesis Between Endurance-Trained Master Athletes and Untrained Older Individuals.2019

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