【大腿四頭筋】太ももの筋力を鍛えると死亡リスクが低下する病気は!?【筋トレ】

身体のこと

こんにちは、理学療法士として運動指導しています。たいぺいです。

今日は筋トレと健康について書いていきます。

すこしマニアックなところで太ももの前面についている筋(大腿四頭筋)と健康について紹介します。

筋トレ好きの方ならお分かりかと思いますが、大腿四頭筋は人体のなかで一番大きくて強い筋です。4つの筋からできていて、鍛えるのが比較的容易な筋です。

この大腿四頭筋を鍛えると、ある病気の死亡率が低下するいという傾向が見られました。

皆さんも、どの病気の死亡率が低下するか考えてみて下さい。

正解発表

さっそく答えの発表をします。

大腿四頭筋を鍛えると②の心臓病の死亡リスクとの関連が確認されました。

心臓病というと孫悟空もかかり、あの仙豆でも治すことが出来なかった病気です。

余談はこれくらいにしておきましょう。

2015年の北里大学の研究チームの報告です。

対象:狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患をもつ人

平均年齢:65歳

対象人数:1.314人

調査期間:5年

結果

大腿四頭筋の筋力が強い人は、死亡率が低いという傾向が確認されました。

そもそも大腿四頭筋とは?

wikipediaより

大腿四頭筋は太ももの前についている筋肉で、膝を伸ばす時に筋収縮が起こります。

冒頭でも紹介しましたが、身体の中で一番大きくて強い筋肉であるため、様々な動作で使用されます。

例えば、立ち上がり歩行階段昇降など日常生活で行う動作では頻繁に使われている筋肉です。

筋力が低いということは

筋肉というのは使わなければ直ぐに筋力低下を起こし、筋肉自体が萎縮していきます

1日の安静で1%

2週間の安静で14~5%の筋力低下が起こります。

つまり、大腿四頭筋の筋力が低下しているということは、普段の生活で立ち上がったり、歩いたりといった活動量が低下していることが予想されます。

座った状態で自力で膝を伸ばしきることが出来なければ要注意です。筋力が低下している状態にあります。

大腿四頭筋を鍛えるには

man lifting barbel

大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉です。

つまり、膝を伸ばせばいいということです。

若い方であれば、スクワットレッグエクステンションレッグプレスなどで効果的に筋力UPを狙えます。

また、大腿四頭筋は日常生活で様々な場面で使われます。

意識的に歩く距離を伸ばしてみる階段を使ってみるだけでも安静な時間が少なくなりますので筋力を維持することが可能です。

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特に気をつけて欲しいのは高齢者の方です。

高齢者にとって大腿四頭筋と歩行能力は密接に関わっています。

もう一度思い出して欲しいのは、安静にすると筋力が低下するということです。

おじいちゃんや、おばあちゃんに危ないから座っていてもらったり、なるべく動かないように促していませんか?

その、安静が筋力低下を招き、死亡リスクの上昇に繋がってしまうのです

どのくらい動けば良いかというと、人それぞれなのですが、痛みの無い範囲、強い息切れや動悸が出ない範囲でしっかり動いてもらう事をおすすめします。

安静は人間身体にとっては毒になります。自分の足で動くことが、生きる力に繋がると言っても過言ではありません。

おわりに

今回は大腿四頭筋を鍛えることで心臓病の死亡リスクが低下することについて解説させていただきました。

答えは②の心臓病でしたね。

心臓病というと、なるべく安静にした方が良いのではないかと思うかもしれませんが、過度な安静は危険なのです。

自分の周りに、1日のほとんどを座ったり横になって過ごしている方がいればなるべく立ったり、動くことを促して頂ければと思います。

このような文献のデータを一緒に見ても良いですし、

一緒に買い物に行ったり、家事をするだけでも、習慣化することで大きな効果になります。

もちろん若い方でも、安静にしているとしっかり筋萎縮は進みますから、歩いたり、スクワットをして筋力UPにつとめることをおすすめします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

参考文献

Kamiya K,et al. Quadriceps Strength as a Predictor of Mortality in Coronary Artery Disease

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