今回紹介する予防できる病気は「糖尿病」です
1度は耳にしたことのある病気だと思います糖尿病は1度かかると完治しない病気です 1度発症してしまうと1生治ることが無く 最悪の場合足の切断せざるを得ない状況になることがあります
糖尿病とは
糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります
インスリンはすい臓で作りだされます 血糖を正常範囲に保つ役割をしています インスリンが上手く働かない、分泌出来ないことにより、血糖が高くなってしまう病気です
1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます
1型糖尿病
1型糖尿病は膵臓がインスリンを作ることが出来なくなっている状態です
1型の人はインスリンを分泌することが出来ないので自分で注射して、悪化するのを抑制します
10人に1人が1型糖尿病と言われており 年齢に関係なく発症します
原因が正確に分かっていなく、体質や遺伝による物、何らかの原因により膵臓が破壊されてインスリンが作られなくなることが考えられています
原因
インスリンを合成、分泌する膵臓のランゲルハンス島β細胞というものが、破壊、または消失してインスリンが作用しなくなる
症状
主な症状 突然現れることが多いです
- 普段より喉が渇く
- 頻尿
- 急激な体重減少
- 普段よりも疲れる
2型糖尿病
2型糖尿病では、インスリンの量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しません
10人に9人が2型糖尿病と言われており、若い人でも発症しますが 40を過ぎてから発症する人がほとんどです
原因
2型糖尿病になる原因は様々ですが、複数の遺伝因子に加えて過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子および加齢が加わって発症します
つまり2型糖尿病の環境因子を意識すると、糖尿病予防に繋がるということになります
症状
主な症状 2型糖尿病は1型のように急にインスリンが無くなるわけではなく、徐々にインスリンが分泌されなくなったり、徐々にインスリンの効果が薄れてきます
そのため自覚症状が全くなかったり、症状が出ても少しずつ現れることが特徴です
- 疲労感
- 皮膚が乾燥して痒い
- 手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
- 感染症によくかかる
- 頻尿
- 目がかすむ
- 性機能の問題(ED)
- 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
- 空腹感やのどの渇きがひどくなる
これらの症状を少しでも感じたら病院受診をお勧めします
糖尿病は検査をしないと分からない病気です
糖尿病の分類と特徴
簡単に表にまとめました
肥満で2型糖尿病になる方が多いです
糖という文字がつきますので、甘い物を食べ過ぎると糖尿病になると思う方もいると思いますが、肥満で高脂肪の物を多く食べる人に多い病気です
糖尿病の合併症
糖尿病を発症した方はインスリン不足により血糖が上昇、暴食などによる脂質異常が起こります
血糖が上がることにより血液がドロドロになり高血圧になり、全身の血管を傷つけることにより合併症を引き起こします
合併症を引き起こすことによって、機能予後や生命予後が悪くなり 最悪の場合失明したり、足を切断することになったり、認知症を引き起こすことがあります
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性神経障害
- 動脈硬化性疾患
- 糖尿病足病変
- 手の病変
- 歯周病
- 認知症
などの合併症があります 1つずつ簡単に説明していきたいと思います
上の「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」が3大合併症と言われています
糖尿病性網膜症
網膜の血流障害などが原因で引き起こります
視力障害や末期症状になると高確率で失明に繋がります
糖尿病性腎症
腎不全に陥ります
全身に浮腫(むくみ)が出たり、心不全を併発することがあり、悪化すると透析を行う必要があります
透析が必要になると一般的に週3回、1回4時間の透析を受けに病院に行く必要があります
1週間の内に透析の為に3回病院に通い、12時間透析を受けなければなりません
12時間あれば出来ることが沢山ありますよね それが制限されてしまいます
糖尿病性神経障害
主に両足の感覚・運動障害や自律神経障害の症状を呈します
感覚・運動障害では両足のしびれ、いたみ、感覚障害により感覚が低下して足の壊死などに繋がります
自律神経障害では失神、不整脈により心筋梗塞
残尿により尿路感染症
勃起障害(ED)などの症状もでます
顔面麻痺や目の動きが制限される外眼筋麻痺という症状が一過性に起こる事があります
動脈硬化性疾患
血液の中に糖が増加することにより動脈硬化の原因にもなり
- 心筋梗塞
- 脳血管障害(脳梗塞)
を引き起こす可能性があります
糖尿病性足病変
神経障害、循環障害、感染などにより足や足趾の変形や足の壊死を引き起こします
末期症状になると、壊死した部位から感染が広まることがあり、切断という選択をせざるを得ない場合があります
足の切断に至ってしまうと、車椅子生活になり普段通りの生活が出来なくなります
手の病変
腱鞘炎が悪化することにより手の変形、しびれや感覚障害を引き起こします
悪化すると、感覚が無くなってしまったり、痛みにより物を持つことが大変になります
物を持つことにより痛みを生じるということは普段の生活でいうと食事で物を持つだけでも痛みに繋がることになります そうなるとご飯を食べるだけでも苦痛を伴うことになってしまいます なかなか趣味活動を出来なくなったり動くことが少なくなってしまいます
歯周病
高血糖などにより、身体の免疫が低下し歯周病の悪化を防ぐことができなくなります
悪化すると、出血や口臭の原因になり、最終的には歯が抜けてしまいます
認知症
脳血管障害に伴い認知症になるリスクが増加します
非糖尿病の方に比べて認知症になるリスクが2~4倍になります
まとめ
糖尿病について簡単にまとめさせていただきました
糖尿病の診断をされてしまうと、進行を遅らせることはできますが、完治することは出来ない病気なのです
ショッキングな内容ではありますが、僕も実際に目にしたことのある症状ばかりです
少しトイレに行く距離でも歩く度に痛い、茶碗などの物を持つだけで痛い
病院に来たときにはもう足の壊疽が進み、切断せざるを得ない状況になっている方もいます
そうなると、普段の生活自体に苦痛を伴います
なぜそこまで悪化するまで気づけなかったのか、病院受診できなかったのか やはり、病気に対しての知識が少ないことが原因だと思います
1人でも多くの人に、病気のことを知ってもらい 気づいたときにはもう遅かったということにならないよう糖尿病について書きました
ほんの少しでも当てはまる症状があれば病院受診して欲しいです すこしでも早く病気の進行を遅らせることが重要です
次回は糖尿病の予防方法について書いていきたいと思います
簡単に、普段の生活で少し気をつけるだけで糖尿病は予防出来ます
コメント